Swingin'Moods vol.8 越壁世界 オグラ&dsk.ogTRIO

2026年8月30日 22時59分34秒 (Sun)

Swingin'Moods vol.8 越壁世界 オグラ&dsk.ogTRIO8月22日(土)は、ブッカーみきさん渾身の企画、Swingin' Moods Vol.8!
インチキ手廻しオルガン奏者のオグラさんと、dsk.og TRIOのツーマンでした。

実はダイスケさんとオグラさんは、コロナ禍の頃にふたり旅で各地を巡り、その流れや経験から、2024年に共同で“越壁世界”というスプリットアルバムを作っている。
今年の7月にも越壁世界ツアーで西側を2人きりで回っていた。
そんな、ふたり旅の集大成とも言える豪華バージョン(オグラさん+dsk.og TRIO)のライブが、今回のSwingin' Moodsだったのです。
お陰様で満員御礼、大盛況となりました!

二組とも何度かPAをやらせてもらっているので、何となく音の好みや、出し方も少し理解できてきました。
とはいえ、緊張しながらサウンドチェックへ。

最初はdsk.og TRIOから。
相変わらずリズム隊の安定感と、バンド内の仲の良さが伝わるグルーヴ力。
ぶつかり合いではなく調和。
ボーカルを立てつつ、楽器隊の臨場感が前に出る。
この絶妙なバランス感覚が素晴らしい。
信頼関係って音に出るなーと、いつも感心させられる。

そういえば、dsk.og TRIOのベース、ケンタさんは、やたらと色んな人やモノの写真をバシバシ撮りまくっていた。

続いてはオグラさん。
手廻しオルガン、アコギ、ウクレレと、全ての楽器で音の出し方が違うので、全部の音を遜色なく聴いてもらいたくて、気合いも入る。
二組のセッションのチェックも無事に終了。

サウンドチェックからもう最高で、贅沢さを味わいながらの音作りは、至福以外の何ものでもなかった。

いよいよオープン。
最初はオグラさんから。

◆オグラ(インチキ手廻しオルガン)

入場SEでセルジュ・ゲンズブールの“ジュ・テーム”が流れ、セクシームードの中、登場。

不思議なミュージックボックス、手廻しオルガンから、三拍子の魔法がかかった心地良い癒しの音色が鳴り響く。
それにしても、インチキ手廻しオルガンは本当に素敵で面白い楽器だ。
細かいディテール、愛と情熱がギッシリ詰まっている。

“蒸発&ランデヴー”をオグラBOX 3枚組のバージョンで聴けたし、エイミー・ワインハウスの意訳カバー“You Know I'm No Good”が聴けたのも嬉しかった。

オグラさんは、硬めのメガハイボールを口に注ぎながら、上手に自分を解放し、酔いも調子も音楽も心地よく廻している。

新曲の“無窮のオモチャ箱”もオグラさん節が炸裂しまくっている名曲だし、越壁世界収録の“分けられない森”ウクレレバージョンも、震えるほど良くて沁みまくった。
最後は“Mr.オルガの老い”で完璧なエンディング。

アンコールが鳴り響くと、オグラさんが一言。

「dsk.og TRIOのアンコールで出てくるから」

と、今後の流れをあっさりバラし、爆笑をかっさらって演奏は終わった。


◆dsk.og TRIO
以前より、ギターの音を上げすぎるとボーカルの返しが聞こえなくなってしまい、ボーカルのモニターを上げるとハウってしまうという問題があったのですが、ダイスケさんの案で、ギターアンプをマイクで拾って外へ出すようにしてからは、問題も完璧に解消できた。

今回も心地良くキャッチーなメロディと、円満具足なバンドサウンドを響かせる。

相変わらずお祭りのような楽しさに元気をもらう人続出で、優しさが飛び交うハッピーな空間が作られる。

“ドーナツ”で、会場にいる半分くらいの人がカズーを出す光景には、感動さえ覚える。
人を虜にする音楽と人柄が凝縮されていた瞬間を見た。

越壁世界に入っている“スープ”や“ストロボ”など、普段聴いている曲も、オグラさんがいる状況で聴くと、聴こえ方が違っているように思えた。

そして、“永遠じゃない”で、今を大切に生きなきゃいけないというメッセージを突き刺してくる。
タケヒコパイセンのバースデーがあったり、MCでケンタさんが話した内容がドスンと心に響き、あー、だからあんなに写真をいっぱい撮ってたんだな…と、腑に落ちた。

この楽しい瞬間は永遠ではないのだ。
勿論、悲しみも。
色んなことを考えさせられてしまった。

最後には、オグラさんがバラした通り、二組揃って越壁世界の“567号線のテーマ”を、レアなバンドバージョンで。
そして、今度はオグラさんがアコギを持ち、ダイスケさんとの共作“越壁世界”を2人で歌い上げた。

コロナという先の見えない壁を越えてきた二人の想いは、時代が進むにつれ、最早、違う意味を内包しているように映った。
諦めないことの強さや美しさが、更に輝きを増していた。

現代は厳しく汚れ、過去は美しい…。
いや、そんな事はなくて、過去も厳しかったし、現代も美しいのだ。
二人の活動は、そんなことを教えてくれるライブだった。

ライブ後は近くのお店に移動して、打ち上げ。
色んな人と色んなお話しが出来て、これまたすこぶる楽しかった。
こういうのも久しぶりな気がする。

ダイスケさんは翌日は静岡の富士宮でライブと言っていたのに、終電までいてくれ、オグラさんは翌日、横須賀のどぶ板付近にある超絶美味しい南インドカレー屋さんの“あの音”で昼間からライブなのに、夜中の3時頃まで引っ張って呑んでしまった…。

永遠じゃないんだから、それもまた良いじゃないかと、自己肯定しながら今を精一杯楽しんだ結果、翌朝、酔いが覚めると「すいません」という気持ちの方が永遠に残っていた…。

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