2024年7月 アーカイブ

2024年7月20日 21時44分14秒 (Sat)

コゴローズとノギオエンジェル

自分の中で、表現力が高いなー、と感心してしまう人がいる。
感心と言うよりは感服か。
それは、当然、歌詞だけの話ではなく、思考、日常、喜怒哀楽、思い出などなど、ありとあらゆるモノが、言葉の外、行間から音に乗って溢れ出ている。
もしかしたら、本人にとっては意識の外で、こちらの勝手な思い込みや深読みでそう感じているだけもしれない。

表現とは不思議なもので、人間性や経験が目に見えない形となって表れる。
そして、後付けも込みで色々なものが付随してくる。
例えば、あらゆる人生経験を音色として出せる人がいる。
衝動で“何か”が“何か”の媒体を介して放出されるその説得力は、時に言葉よりも鮮明に語る。

2024年8月2日(金)にコゴローズとNogio Angel & The Ska'n'pin Bon-Bon's(ノギオエンジェル&スカンピンボンボンズ)がFuck Yeahにやってくる。

個人的にスカンピンボンボンズのボーカル、ノギオくんの事は表現力モンスターだと思っている。
全身を使い、全てをさらけ出して表現している。
独特な佇まい、まるで、純粋無垢でわんぱくな子供のようにも見えるステージング。
とにかく伝える力が凄い。

その反動なのか、日常会話ではゴニョゴニョ喋る事も多く、こちらの聴力の低下も相まって、たまーに何を言っているか解らない事がある。
歌っている時はあんなにデカくて伝わるのに、喋ると何であんなにゴニョゴニョしているのだろう?

どのくらいゴニョゴニョ喋るかと云うと、以前、コンビニでノギオくんが“マルボロメンソール”を頼んだら、”ぐるぐるソーセージ”が出て来たと云う伝説がある。

ノギオくんは元々、ICECREAMMAN(アイスクリームマン)と云う、アコギボーカル、ベース、ジャンベ、アコーディオンの4人組で酔いどれ音楽を奏でていた。
初めて観た時、従来の弾き語りのイメージがぶっ壊わされた。
初めて“たま”を目撃した時の感覚に近かった。
その後、ICECREAMMANは解散し、ソロ、二人組の“わしとマチ”を経て、今度はバンドを組んだと云うから楽しみが尽きない。
表現力モンスターが、今度はどんな形で魅せてくれるのか、期待で胸が膨らんでいる。

そして、コゴローズ。
日本語にこだわり、また、リズム、メロディ優先で日本語を乗せる妙。
歌詞を読みたくなるバンドの上位にいる。

例えば、Stray Catsの雰囲気を飲み込んだ名曲”のら猫ったらブギ”のタイトルのセンスにも感動を禁じ得ない。
この“たら”を選ぶ言葉のセンスに単純に凄いな、と感服してしまう。

“のら猫ブギ”でも成立するけど、この、”たら”を付ける事によって、リズムが生まれ、口に出して言いたくなる。

鬱屈とした社会への不満や、嫌な事も楽しい事も、好きも嫌いもある変わらぬ日常。
のら猫に自身を重ね、のら猫目線で俯瞰と主観を織り交ぜながら、のら猫たちの物語は進む。
アウトロー吾輩は猫である。

ここで、ちょっとブギの説明をしますと、単純に音楽のジャンルではあるけれど、他にも、音楽に合わせて踊るとか、出て行く、急いで行く、などの意味があるらしい。
更にスラングで、家賃を稼ぐために行うパーティーとか、黒人を蔑む言葉として使われている事もあるそうだ。
要するに、吾輩は猫であり、のら猫はブギなのである。
いや、のら猫ったらブギなのだ。

あしたのジョーのようにギラついた不良性と孤独をまとい、投げやりぽくも、アウトローにオラって歌う。
サビの最後のキメで、曲のタイトルフレーズを歌うんですが、そこで“たら”に濁点がつき、“ダラ”になっている。
のら猫っダラブギー。

そこなんですよ!
“た“より”だ”のが、語感的にも雰囲気も世界観も合っているんです。
実は濁点はワルによく使われる。
強そうなキャラクターとか、敵のボスキャラには、だいたい濁点がついているはずだ。
悪そなヤツはだいたい濁点。

他にも例えば、一匹、二匹、三匹てありますが、匹の読み方が違う。
声に出すと、いっぴき、にひき、さんびき。
一匹は、いっひきでもいっびきでもなく、いっぴきがスムーズなんです。
かっぱ寿司もそう。
かっぱすしより、かっぱずしのが語感として気持ちが良い。

この言語感覚にグッと来る。
狙って書いたかは解らないけれど、当たり前に小五郎さんの歌詞は小五郎さんにしか書けない。
もう一度言うが、表現とは不思議なもので、人間性や経験が目に見えない形となって表れるのだ。

そんな二組のライブ、入場人数に限りがあるため、ご予約頂かないと入れない場合があります。
詳しくはHPをご確認下さい。
ご予約お待ちしております。

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